パスカル・ロジェ ピアノリサイタル

大田区民ホールアプリコでパスカル・ロジェのリサイタルを聴いてきました。フランスものを勉強するときにいつもCDを参考に聴いているピアニスト。今日のプログラムもドビュッシー、ラヴェル、プーランクと全てフランス曲。いい意味でCDと変わらない確固たるテクニックに基づいた素晴らしい演奏でした。音の一粒一粒の繋がりがわからないくらいレガートで柔らかい流れがあるかと思うとキラッと光る一音がある。その紡ぎだす豊かな音色に酔いしれました。

アンコールでは「ワタシハニホンゴガジョーズジャアリマセン」とエクスキューズしながらも自らマイクを握り曲紹介。会場がなごやかになったところで演奏されたアンコール曲は滝廉太郎の「花」。ロジェの為に日本人作曲家が編曲したものでフランスものをずっと聴いていた耳にとても新鮮で心地よく聴くことができました。